こんにちは。
前回の記事を書くまで「ジープ」も「デジカメ」も商標名だったと知らなかった、ディレクターの小林です。
このブログ記事を書く際に学んでいなければ、
「×××(メーカー名)のデジカメ」と書いていたに違いありません。
危ない、危ない。…世の中、どこに落とし穴があるか分かりませんね。
みなさまも気をつけて!
さて、WEBディレクターに向けた、校閲・校正シリーズ7回目。
今回は、
「MicrosoftのWordのチェックに引っ掛からなかったけど、これ商標名じゃないかな?」
「商標か否か、確実に調べるには?」
という不安・疑問を解決するサイトをご紹介!
■特許電子図書館 (http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl)
【調べ方】
①「初心者向け検索」を選択
②「商標を検索する」を選択
③商標の文字で調べる「ステップ1」を選択
④調べたいワードを入力し「検索実行」
⑤結果ページ上部に表示された「一覧表示」をクリック
検索結果ページには、商標を取得した権利者名のほか、審判番号も記載されています。
色々とドラマが垣間見られてちょっと楽しいです。
その際、一緒に見るとより楽しめるのが、特許庁のサイトに上がっている「審判決要約集一覧」です。
前回の記事に挙げた「セロテープ」の審判結果のほか、「正露丸」や「白クマ」(カキ氷)、
お菓子の「ひよ子」の形状についての見解など興味深いです。
ここで、少々厄介な話題を…。
上記サイトで「商標名」として登録されているか否かは調べられるのですが、
世の中には「普通名称化した商標」(Wiki:普通名称化した商標一覧)というものもあるのです…。
デジタルのように0・1で割り切れない世界なのですね…。
- 商標権は存続したまま、普通名称化したと判断されたもの
- 商標登録されたが、後に普通名称であると判断されたもの
- 登録商標だったが、権利が放棄されたもの
- 商標登録されたが、後に無償開放されたもの
「普通名称化した商標」といっても、経緯は色々です。
エスカレーターなんて、商標権を放棄してくれなかったら、
今でも古式ゆかしい感じで「自動式移動階段」などと呼ばれていたのでしょうかね?
いずれにしても、「普通名称化」するということは、
その製品が「独創的」であり、しかも「世の中になくてはならない地位を確保した」証のように思います。
こういう「ものづくり」の現場の話、大好きなんです~。
あー、インタビューとか行ってみたい!!!!
…と、話が逸れはじめたので、今回はここまで。
では、また~★
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【今回のまとめ】
「特許電子図書館」で調べた上で、
「審判番号」が書かれていたらその後の動向も要チェック!
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