ども、アートディレクターのよしだです。
前回のレコジャケ考察が身近な数人から好評だったので、第二弾をさせていただきますっ!
最近CDが売れなくて音楽産業が大変な中、レコードは売れてるらしいですね。
レコードの良さを見直されることはいいことなんですが、ここ1、2年で相場も上がって来ているなと、日頃時間があれば中古レコード屋を巡ってて感じます。
お財布に相談しつつ、
「ブログ書くのも業務の一環だからー」
と言い訳しつつ、これからもレコジャケ・リサーチ続けます。
青江三奈 特集
さてさて今回は、青江三奈さん。
若い人は「・・・誰ですか?」だと思います。
NHK紅白歌合戦出場18回の国民的歌手です。
一言でいうと『THE 大人の女の魅力たっぷりな歌手』。
(詳しくはWikipediaを)
第一回の内山田洋とクール・ファイブも会社のブログとしてはかなり突き放していましたが、今回もぶっちぎっていきたいと思います。
自分自身、若いときには見えなかった、大人の女性の魅力。
今回は青江三奈さんのレコードジャケットからそんな魅力をご紹介できたらなと思います。
恍惚のブルース
クラブ歌手からこの曲でデビュー。タイトルだけでKOされそうですが、ジャケットの表情がまさに『恍惚』としてていいです。当時、三奈さん25歳。デビュー当時は4歳サバを読んでいたらしいので自称21歳? 『どんだけ〜!』
長崎ブルース
「恋は盲目」といいますが、このジャケットはまさに周りが見えなくなった状態なんでしょうか。だとしたらかなり見えてませんね。
髪のあいだからのぞいているホクロがこれまたセクシーです。120万枚のミリオンヒット。
女の夢
鏡の前でもの思いに沈む女性。甘いため息が聞こえてきそうですね。「恋の無情を知りました」というカップリング曲のタイトルにも合致しています。黄色いトーンで全体をまとめ、“女の夢”という浮き世を離れた世界観を表現しているのかもしれませんね。
三人の女
むかし、『C.C.ガールズ(古!)全員まとめて付き合いたい!』と言いはなった友人がいましたが、このジャケットを見るとその友人の男気を思い出します。
“黒い三連星”ならぬ“青江三連星”。豊艶な女のジェットストリーム・アタック。ジャケット一つで妄想をかきたてられる男ってバカですね。
懐かしの映画音楽を唄う
珍しい、ミニスカート姿の、これまたコケティッシュな金髪三奈さん。笑顔もチャーミングですね。こういう大人の女性がたまに見せる少女性にもグッとくるものがありますね。
日本列島・みなと町
『港、男の帰りを待つ女』のシチュエーションなんでしょうか。それにしては三奈さんのファッションは都会的でスタイリッシュですね。
後ろの船団が、我も我もと三奈さん目当てに港に押し寄せたのかと想像すると、とてもドラマチックですね。
伊勢佐木町ブルース
聞いたら「あっ、この曲ね」となるであろう、イントロのお色気たっぷり吐息が特徴的な一曲。ちなみに伊勢佐木町は横浜の繁華街です。このジャケットの背景は伊勢佐木町なんでしょうかね?そもそも本当にロケして撮影してるのでしょうか、合成っぽいですよね。
三奈さんの思い詰めた表情が、
「背景ばかり見てないで、もっと私だけを見て」
と少し拗ねているようで、そんな疑問もかき消してくれます。
以上、これからの高齢化社会を見据えると、青江美奈さんのような大人の魅力たっぷりな歌い手さんの活躍が、日本の中高年を元気付けていくことを確信するのと同時に、「これ以上レコード高くならないで!」と切に願うのでした。