飲食店の順番待ちで名前を聞かれた時に、いちいち聞き返されるのが面倒なので同行者の名前を語ることが多い合志(ごうし)です。「えっ?こうじさま?」「ごうしです。」「ごうださま?」「ごうしです!」「?あの漢字は?」「合同の合に志です!」「暴動の暴?」「だれが暴れるかぁっ!」(実話)
|■|汗と泪のキッチンペーパー
さて先日我が家で起こったことなのですが、来客を迎える当日になってキッチンペーパーを切らしてしまっていることに気づきました。当日のメニューでは必須だったので、かみさんから近所のコンビニまで「おつかい」を仰せつかりました。
「セ○ン・イ○ブンでキッチンペーパー買ってきて」
この時点で僕は「えっ?コンビニにキッチンペーパーは無くね?」と思ったのですが、日頃かみさんから「田舎のコンビニなめんな」って聞かされていたので、黙って炎天下の中とぼとぼ歩いておつかいに行ったわけです。で、結論から言うと売り場で見渡すかぎり「セ○ン・イ○ブン」にはキッチンペーパーはなく、他に必要だったものだけ買ってまたとぼとぼと帰って「なかったよ」と報告したわけですが、
「はぁ?店員には聞いたのか? ロール状だけがペーパーじゃねぇぞゴルァぁぁ!」
と言われる始末。うん、確かに聞いてない。さらにキッチンペーパーがティッシュ的な箱に入っている形状は発想になかったわ。まぁここで様々な心情が渦巻くわけですがそこはご想像にお任せするとして、再度炎天下のもとダラダラと「セ○ン・イ○ブン」まで行って店員さんに聞いたわけです。若いバイトの兄ちゃんがんばって探して上の人に聞いてくれるも結果キッチンペーパーは置いてないことが判明しました。さて、ここで意気揚々と「置いてないって(ドヤッ)」って帰ってもよかったのですが、
「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ。」
という心のなかの少佐の声に従って少し先にある「ロー○ン」まで行ってみることにしました。でね、あったんですよ、キッチンペーパー。まぁ箱状ではなくスーパーでよくみるロール状のやつですがね、あったんです。さすが「ロー○ン」です。「ヨー○ドーとは違うのだよ、ヨーカ○ーとは!」まぁ要請しても補給されないビールを来客用とかこつけて買ってくるという魂胆もあり、キッチンペーパーという戦果の影に隠れてビールの補給作戦も成功したので、流した血と汗と涙は無駄にならずにすんだのであります。
|■|発注側の意図と受注側の認識
こんだけ文字数使ってわざわざ我が家の力関係を世間に晒したかったわけではなく、なんとなくこういうことって仕事でもよくあることだなと思ったわけです。というのは、今回の僕とかみさんの間には受発注関係が形成されていて、下記のような認識のズレが発生していたわけです。
つまり、発注側からは事前の情報提供が少なく、アウトプット形式のバリエーションの提示もなかった。それに対して受注側は最初から「実現できない」という意識が強く深く、さらに1つの解決パターンしか想像できていなかった。こう書くと思い当たる節ありますよね、日々の仕事の中で。
- 思ってたようなアウトプットじゃなく却って手間がかかった。
- 解決策のバリエーションが少なくプロジェクトが進まない。
- 言ったことしかやってくれない。
- 依頼されたことに対応したのにクライアントの満足を得られなかった。
ほら、心当たりあるでしょ。「おれはちゃんとやってんじゃん( ・3・ )」ってぶーたれる前にちょっと考えてみましょう。「おつかい」の場合に当てはめて考えてみると、事前に以下の様な改善案があります。
つまり一言でまとめると「思い込み」という意識の壁です。この壁が存在していることを受発注どちらの立場であっても意識していることと、相手の意識や状況を想像してコミュニケーションをとることがとても重要であり円滑にプロジェクトを進めるキーになるということですね。発注側も受注側も、お互いが考えていることを確認しすぎるということはありません。特に受注側は「わかったふり」したくなりますが、ふわっとしていることが残らないよう何度でも確認しましょう。
社内外のコミュニケーション、そして円満な家庭内コミュニケーションのためにも事前の情報共有を心がけるようにしましょう。その「アタリマエ」や「フツー」はあなただけのモノサシかもしれません。
あ、最後にまた宣伝です(・ω<)。前回の投稿でお伝えしたディレクション本ですが、おかげさまで絶賛好評発売中でございます。「買いました~」とか「新入社員に配布してます!」とか「今度読書会やるんですぅ」なんて反響もいただき嬉しい限りでございます。季節はスポーツの秋、ウェイトトレーニングのお供に10冊くらいいかがでしょうか。そのへんのプロテインよりも効果抜群です!