零戦の主任設計者である堀越二郎氏著『零戦 その誕生と栄光の記録』を読みました。
零戦開発における生みの苦しみから零戦がすごいと言われる所以が淡々と、かつリアルに書かれています。
- 専門知識に乏しいお客様や上司から理想いっぱい(現実無視!?)の依頼がくる
- コストや納期などの諸条件は極めてシビア
- 依頼者サイドの窮状を考えるとむげに断ることもできない
責任や難易度のレベルは違えど「お仕事あるある」ですよね。ものづくりに携わっていない事務職の私でも共感できる部分が多々あり、戦闘機設計という自分の人生からはかけ離れたテーマでありながら苦悩のアイデア出しから解決に至るプロセスは読んでいてとても刺激的で学ぶことがたくさんありました。
難題が課されたとき、既存の知識や技術で確実にクリアすることを目標とするか、目の前の課題の奥にある真になすべきことを見極めて挑むか。仕事をする上での大事な姿勢を思い出させてくれる一冊です。
目の前の課題の奥にある真になすべきことを見極めて挑むという姿勢は、日々MGAが大切にしているものでもあります。経営理念にも「なぜをディテールする」という一節があり、依頼の背景にある真の問題は何なのか、課されたお題をクリアすることが本当の解決となるのかを必ず考えるようにしています。いつか零戦のように後世に語り継がれるホンモノをつくれる会社になったらいいなと思います。
ちなみに弊社そばにある靖国神社の遊就館では間近で零戦を見ることができます。
7月16日(水)まではみたままつりも開催中
http://www.yasukuni.or.jp/schedule/mitama.html
←日の丸カキ氷
みたままつり開催期間中、遊就館前の氷屋さんで食べられます。※上にのっているのは梅干です