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どこまでこだわる!?テーマ型ミュージアム

「ドラえもん」を読むドラえもん。シュール。

まんがコーナーで「ドラえもん」を読むドラえもん。シュール。

こんにちは、寒くて家にこもりがちを返上したい、ディレクター橘田です。

先日、友人と「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってきました。
ドラえもんとかパーマンとかオバケのQ太郎とかのほうの藤子先生です。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

 

「藤子・F・不二雄ミュージアム」のメインターゲットはオトナなのかもですね。
ドラえもんは今でもやっているのでともかく、パーマン、エスパー魔美、キテレツ大百科等今の子供たちは知らなそう。(そんなことないのかな?)
小さいころ、「ドラえもん(てんとう虫コミックス)」を愛読していた自分には、非常にテンションの上がるミュージアムでした。
たくさんの原画(複製含め)の美しさに感動しました!

 

私はこの手のテーマ型ミュージアムはあまり行ったことがないのですが、細部のこだわりがすごくて、関わったスタッフの皆さんの藤子先生愛がひしひしと伝わる感じ。

行ったのが1月だったので、オバQの巨大鏡餅が飾られてました。鏡餅の周りの竹筒にはそれぞれキャラクターが。かぐや姫か!

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館内案内ピクトグラムもドラえもんの手。

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トイレのピクトグラム。のび太としずかちゃんがもじもじしています

シャトルバス乗り場には、Q太郎とOちゃんらしきシルエット

シャトルバス乗り場には、Q太郎とOちゃんシルエット

原画類は写真NGでしたが、複製原画の説明タイトルには「複製」を表す「コピーロボット(パーマン)」アイコンがありました。

これだけシンプルなアイコン(シルエット)になっても、キャラクターがわかるってすごい。
認知度が非常に高い&キャラクターが立っているということなのでしょうね。

 

もちろん併設カフェにも行きました。
カフェの食器はもちろんキャラクター(紺のお皿もドラえもん柄!)、ジャイアンイメージのカツ丼、アンキパンのフレンチトースト、コーヒーにはキャラステンシル。

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コーヒーを飲み進むと『きれいなジャイアン』が登場

コーヒーを飲み進むと、内側に『きれいなジャイアン』が登場…(きれいなジャイアンって、特別取り上げられがちな気が…それだけインパクト大なのか…)

どこまで「こんなところにも!」と言わせるか!みたいな心意気を感じます…。

 

 

単純にたくさんの原画があるだけでも、十分に見る価値があると思います。
加えて、細かな仕掛けを積み重ねて、来ている人に驚きを与え続けることで、わくわくする魅力的な施設になるのだなーと感心しました。

 

時間が足りなくて、原画が全部見きれなかったのが残念…。
想像以上に楽しかったので、他のテーマ型ミュージアムにも行ってみようと思います!

 

【おまけの個人的感動ポイント…】
晩年は藤子プロダクションとして、スタッフの方が一部の原稿を書いていたようなのですが、その原稿に「もっとのび太の部屋らしくするための表現考察」といった指示書がありました。
のび太らしい動き、部屋の散らかし方やあるべきもの(座布団は2枚、とか)、本棚の本の置き方や置いている本の種類まで、詳細に指示がありました。
また、「『藤子本人が書かなくなってからのほうがクオリティが素晴らしい』と言われたいのです」といったメモもありました。(文面は正確でないですが)
神は細部に宿るってこういうことか…と思うと同時に、自分が書けなくなった後も作品が生き続けるってどんな思いなんだろう、と、ここで一番胸が熱くなりました。