最近朝早くみんなが出社する前に後輩スタッフが会議室のテーブルを拭いていることに気づきました。その光景を見て、自分がいつの間にか大事なものをすっかり失くしてしまっていたことに気づかされました。
入社当初の意気込み・謙虚さ・緊張感などを忘れて最小限のエネルギーで最低限のことだけこなすことにいつの間にか慣れてしまっている自分。「忙しいから今はまぁいいか」を繰り返すうちにいろいろなことに目をつぶるのが当たり前になってしまっている自分。仕事には慣れても人としての大事な部分はむしろ退化している自分を見せられた思いがしました。 会社のプリンシプル(行動指針)のひとつである『人間代表-あなたは「自分が一緒に働きたい人間」になれていますか?』という言葉をこれから入ってくる後輩に堂々と伝えられるように自分の行動を見直そうと思います。
「初心忘るべからず」の本当の意味
『初心忘るべからず』とはもともと世阿弥の言葉で、芸をはじめた頃の未熟さ・みっともなさを思い出せば精進できるでしょうというのが本来の意味なのだそうです。
この言葉も伝わっていく過程で「本当は意味が違うけどまぁいいか」が連なって現在違った意味で平然と使われるようになってしまったのかもしれないなと思うとまた考えさせられるものがあります。
花鏡抜粋の解説「初心不可忘」/文化デジタルライブラリー
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/zeami/gyouseki/kakyou_details.html