株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

「忙しい」禁句!余裕を見せるの大事よね。の話

職人仕事は見ていて楽しいです。

完成後はうれしいですが、途中の姿は知り合いに見られたくない代表格。

こんにちは、ディレクターの橘田です。

先日髪を切りに行きました。
美容院いくの、ちょっと面倒だけど好きです。
土台の限界があるにしろ(…)、ちょっときれいにしてもらえるのはうれしいものです。

かれこれ10年以上お願いしている担当さんたちなので、
こちらの好みをわかってくれていて、
ちょっとリクエストすると、適当にいいようにしてくれるので
安心していつもおまかせしてます。

 

さて、そのお店ではカットとカラーで、それぞれ専門の担当さんがいます。

その日、どちらもお願いしたところ、
カットの担当さんは、その日は比較的空いていて、ゆっくり話をしながらも手際よく切ってくれました。

その後のカラー担当の方は、たくさんのお客さんを相手に、いろんな席を飛び回るように働いてました。

 

わー、今日は大変そうだなあ。

私はいつも後ろの時間を気にしない日に行くので、待つのはあまり苦になりません。
普段まったく手に取らないタイプの雑誌を借りて、知らない世界を見るのも楽しいです。

 

ようやく私の番が回ってきたようで、「おまたせしました!」と担当さんがやってきました。
とはいえ、彼はいつも軽やかな物腰の人で、
話し方も、お客さんにはもちろん、スタッフ同士でも常に穏やかです。
にこにこして、せわしい感じもありません。

その日の相談をしてから、
「今日も人気者で忙しそうですねえ」と話しかけたら、さらりと「そんなことないですよー」と穏やかな返答。

いやいや、どうみても。と更に追求すると
「そうですねえ、1個だけヤバイことが…」。

そうですよね、なになに。
「さっき、そばの中華やさんに
『5分後に取りに行く!』って炒飯頼んできたんですよ。
それから3時間くらい経っちゃって」
「今頃、カウンター上で炒飯が孤独に待っているかと思うと…」
「まあ、よくあるんですけどねえ(笑)」
と、お昼食べる時間もないくらいなのを、笑い話にしてしまいました。

忙しいときにカリカリして回りのスタッフに気を遣わせたり、
お客さんとのコミュニケーションを最低限にしてしまったり。
とてもありがちです。

そんなときに、忙しさも冗談ぽく笑ってしまえるような気持ちの余裕。
あるいは、本当に余裕がなくても、回りには心理的にも負担させない心遣い。
すてきです。

 

おかげさまで美しく(←ここ笑うところ)変身させてくれたら、
担当さんは軽やかに次のお客さんのところに飛んでいきました。

腕前だけじゃない、みんながこのお店に通う理由、
人気のコツって、そういうものの積み重ねかもしれません。
とても見習いたいところです。