宇宙科学チームの森田です。
WEBサイト制作のディレクターをやっておりますが、
最近は当たり前のようにデジカメで撮られた写真を支給されます。
でも写真をそのまま使う前にちょっとだけ注意深くその写真を見て下さい。
レンズの特性が写真に現れてしまっているかも知れませんよ。
レンズの特性とは?
まずは最悪なサンプル写真を見てみましょう。
(コレはまともな写真に擬似的に処理しています)
ちなみにこの施設は私が愛して止まない「高エネルギー加速器研究機構」(通称KEK)のフォトンファクトリーという施設です。年に2回公開していますので、巨大施設フェチの方はどうぞ。
高エネルギー加速器研究機構 去年の一般公開
- 歪み(歪曲収差)
- 周辺光量落ち
- 色収差
「以上の現象があるぞ!」と、言われてもよく分からないでしょうから、順番に解説します。
歪曲収差(ディストレーション)
四角い物を撮ってもちょっとだけ丸く歪んでしまう特性
これを無視したレンズがfisheyeレンズ(実はこっちの方が設計上は自然)
周辺光量落ち
とは、真ん中が明るくて周辺が暗くなる現象です。
トイカメラとかはあえてこの特性を残して雰囲気を出しています。
色収差
レンズを通すと白い光も屈折率の違いで虹になる。
画像の中心では気にならないけど、周辺だと虹色になってしまいます
修正するって難しいのでは?
修正はカンタン!
我らが味方Photoshopには、ボタン一発で補正できる機能が付いています。
Photoshopでの修正手順
- フィルターからレンズ補正を選択
- カメラとかレンズの種類を選んで、補正に全部チェックを入れて、OKボタンで完了(レンズが分からない場合はカスタムで)