あなたの故郷はどこですか?
どうも、雪国育ちの高血圧体質マックグラフィックアーツ/デザイナーの榊原です。
20数年前、まだ実家(北陸地方)に住んでいた時の話。
ニュース番組の中で「○○県(私の地元)を色で例えると?」との質問に、
「う〜ん、行った事は無いけど、灰色かなぁ。」と、
マイクを向けられた人(多分東京在住の方)は答えており、
「無彩色かぃ!明度だけやがな!」と、
当時デザイナーではなかった自分は突っ込むことさえもなく、
「へ〜。来た事も無ぇあんに、このっさんは何を聞いとられあんけ。」と、
思っただけなのですが、
まぁ、行った事も無い場所を色に例えろと言われたところで、
「コック・ドゥ・ロシュのイメージかなぁ!」とはいかないワケで。。。
と、そんなどうでもよい事を思い出したからというわけではまったくありませんが、
47都道府県をカラフルなボーダー(Nippon Colorful Border)で表すと、
どのようなものが出来上がるか、ちょっと作ってみました。
ボーダーを作成する手順は、
- [県名]または[県名 + 観光][県名 + 名所名(例:雷門)]でGoogle画像検索
- 検索結果の中で多く表示された画像の1つを選ぶ(北海道なら”空と草原”とか)
- 画像の中にどんな色がどのぐらいの割合で含まれているのかの分布図を
グラフで表示してくれるWEBサービスを使用して画像を作成
という感じで作成しました。
各々のイメージする県のイメージカラーと近ければ幸いです。
あくまでPC任せな作業の結果なので、
「私の地元のイメージはこんな色じゃない!」と憤られる方は、
検索結果を提供してくれるこちらまでお問い合わせいただきますよう
よろしくお願い申し上げます。
では、各県をイメージしたボーダーの結果は以下よりご覧ください。。
北海道地方
やはり悠久の北の大地 北海道といえば、
深い青空と羊雲、そしてどこまでも続く草原。
抜けのいい彩度の高い色味が特徴です。
東北地方
秋田の田沢湖や、山形の鳥海山。
雪が多く降る地域独特の薄く白を重ねたような清廉な色味。
そんな階調の中に青森のねぶた祭りの赤、宮城の桜の桃色が映えます。
関東地方
緑深い群馬から、庭園や遊楽地などが多い県を通って南下してくると、
それまでの自然を表す色の階調で構成されていた県と比べて、
連続性の無い人工的で彩度の高い色味の構成に変化してきます。
甲信越地方
自然の持つ柔らかい色味が特徴的な三県。
米所である新潟の稲穂の色や、
山間にあるため深い緑から新しい緑の階調で表される山梨と長野。
その自然豊かな土地を流れる水の青が差し色となり、
様々な表情の緑をより一層引き立たせます。
北陸地方
薄曇りの空が想起される日本海に面する三県。
山海の景勝地が豊富な福井、「小京都」金沢の石川など、
自然由来の柔らかい茶系の色味が特徴的です。
富山はどこにいても遠くに臨むことができる立山連峰と、
一級河川神通川の水の色味です。
東海地方
遠くに見える富士山と、鮮やかな緑の階調の茶畑を有する静岡。
岐阜は様々な表情を持つ長良川の青。
そして、愛知は名古屋城の鯱の金色と瓦の青銅色。
それから、史跡由来の古色が随所に残る三重。
四者四様の特徴的な色を持つ東海地方です。
近畿地方
満々と水を湛える琵琶湖の煌めく青から始まり、
古色が随所に残る奈良、和歌山。
そして関東地方とは少々違った人工的な色で構成される大阪。
雅な色相の京都と神戸。
各県それぞれの色を持ちながらも、
全体的に柔らかい色味で構成されているのが特徴的です。
中国地方
島根の出雲大社や、岡山の後楽園などの穏やかな古色。
鳥取砂丘の茶色、水と緑で構成される広島、三方を海に囲まれた山口の蒼色。
それぞれの色味の明度と彩度が近く、
美しく調和が保たれているように感じます。
四国地方
愛媛は蜜柑の黄色系統の階調が際立っています。
四方を海に囲まれているため、
穏やかで陽光が煌めく瀬戸内海から、
激しい鳴門の渦潮が見られる太平洋まで、
様々な青の階調で構成される四国です。
九州地方
福岡の紅は太宰府の色。
熊本の阿蘇山や鹿児島の桜島、大分の別府温泉など、
自然の力強さや雄大さを感じるような、
天然由来の色の階調で構成されているのが特徴的です。
沖縄地方
眩しい太陽の光を受けてきらめく海の青、
彩度も明度も高い色で構成されている所が沖縄の特徴ではないでしょうか。
以上、私個人のパッと見のコメントを挟んでしまいましたが、
47都道府県をカラフルなボーダー(Nippon Colorful Border)で、
勝手に表現する「NCB47」を作成してみました。
日本は様々な色で構成されている美しい国であることを、
再確認できたかどうかは定かではありませんが、
生きている間に47都道府県ぐらいは制覇しておかなくてはなぁ…。。
などと思った次第でございます。
そして、
いつかは「WCB191((World Colorful Border/国連加盟国のみ)」を、
作成してみたいとは思っておりません。メンドくさいので。
ではこのへんで。