株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

感性ドランカー

kiva_blog

 

どうも、ゴールデンウィークが終わってお盆休みが待ち遠しいデザイナーの榊原です。

 

はてさて、先日、家でこんな話題になりました。

 

「○○くんママは美術がすごい好きだから、
新婚旅行でルーブル美術館に行ったんだって。
それで、作品の説明をちゃんと読んでいく性格だから、
あまりに作品が多過ぎて全然見きれなかったって。」

 

とのこと、
家内はとても面倒臭がりのため説明は全然読まない性格なので、
「まぁ人それぞれだよねぇ〜」という結論になったのでした。

 

他のスタッフもこのように書いている通り
書を捨てよ美術館に行こう!“オレ流”美術館の楽しみ方 5つのポイント

 

作品の鑑賞の仕方は十人十色。

 

で、自分の場合はこんな感じで見ています。
と、いうのをざっくりとまとめてみました。

 

例えば作品が写真の場合、
被写体を前にしているカメラマンになりきり、
周囲の情景を思い描いてみます。

 

暑いのか、寒いのか、
雑踏の中なのか、戦場なのか。
何を何時間待っているのか。
穏やかなのか、焦っているのか。
何が聴こえるのか、何の音もしないのか?

 

そして、
年代順に作品が並んでいる時は、
若い順にキチンと説明書きも読みながら観ていくと面白いです。

 

作者の過ごした時代が、
穏やかな時代なのか、
慌ただしい時代なのか、

 

無名で貧乏だった者が、
有名で裕福になっていったり、

 

そうなっていく中で、
何が重要になったのか、
何が不要に思えてきたのか。

 

表現の転換期にあったのは、幸福か、絶望か。

 

その被写体の何を撮りたかったのか、
作者の琴線に触れたのはどこか?

 

作品を見ているのではなく、
作者の人生をダイジェストで見ている気分になれます。

 

写真家としての経歴が長い程、
また、被写体との関係やそれへの思い入れが深ければ深い程、
作品の裏側に潜む想いに「感性酔い」でクラクラしてきます。

 

この鑑賞の仕方は、
あまりに入り込みすぎると気分が悪くなってくるので、
体力がある時におすすめします。

 

という感じで、素敵な鑑賞ライフを お楽しみくだされ。。