株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

サイケデリック坊主

kiva_blog

こんばんわ、子供が5歳になりました。デザイナーの榊原です。

はてさて、たまにはあまりオチの無いハナシでも。。

 

夕刻、市ヶ谷駅へと向かう途中、少し目線を上げた所にある学校が経営するギャラリーに目が留まった。

真っ暗な室内にオレンジ色の眩い光が群れている。他には展示物は無い。

「ほほぉ、インスタレーションかしらん」などと思ってよく目を凝らしてみると、なんのことは無い、ギャラリーと道を挟んで同じ高さにあるレストランの照明が映り込んでいるだけでした。

と、いう勘違いばなしなのですが、暗闇に眩い光を放つものがたくさん置いてある。というシチュエーションって何か近しいものを知っているような…と暫し黙考したのちに、ハタと思い当たるものがありました。
先日テレビで見たどこかのお寺の仏像群です。詳細は失念してしまいましたが、薄暗いお堂の中に並んでライトアップされてキラキラ輝いている仏像のイメージがそれでした。

今のように電気の無い時代、暗闇の中で蝋燭の燈を受けて眩く輝く仏様達を見て、市井の人々は畏敬の念を抱いたことでしょう。

この平成の時世とは違い、人心を如何に掌握し、ムラ社会を束ねる存在として自己のプレゼンスをアピールできるかに心血を注いで来た寺社の方々の自己演出にかける情熱は、現在の坊さんのサイケデリックな衣装や、昭和の野球選手並のゴールドの使い方を見ても並々ならぬものだっのだろうなぁなどと考えてしまいます。

また、神話の時代まで遡れば、他国を侵略する際に必要なのは、武力ではなく、農耕などのライフハック情報だったり、大陸で流行りの宗教だったりみたいな事も書いてあるし、細かいことは追い追い教えるとして、初見で相手を引かせるくらいのインパクトのある演出ってのは重要だったのだろうなぁと思いました。

と、つらつらとオチの無い話でしたが、別に、生臭坊主のエンタメ感パネェ!とか罰当たりなことを思ったワケではなく、中身を磨くのは当然だけど、自己演出って大事だよね!ブランド力を育てるって大変だよね!っていう業界では言わずもがなな感想を抱いた次第でございました。