株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

ミュシャ展、行ってきました

ディレクターの小林です。
ゴールデンウィーク最中に記事が公開されるので、今回は先日行った美術展の報告を。

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アールヌーヴォーの展覧会では必ずミュシャの作品が出品されていて
ちょこちょこ目にしているので「この間も見たしな…」(といっても1年半前)と
ちょっと乗り気になれなかったのですが、
今回は個展だったので、思い直して行ってきました。

端的に感想。
出品されている作品数が多く、商業系のポスター以外の作品も多々あり、目新しく楽しかったです。

「自転車屋のポスター、競合だけど問題ないの?」
「パッケージ仕事に食品・化粧品が多いのは、メインターゲットが女性だから?」
「装飾資料集なんて出版して、類似品が作られるのは嫌じゃなかったの?
それとも、“ミュシャ派の勢力拡大 = ブランド確立”という戦略?」
などなど…いらぬ突っ込みをしながら見て回りました。

モデルにポーズをとらせた写真もたくさん残っており、
その写真が、絵を書く際の光の入れ方も考えて
ちゃんとライティングして撮影されていたのが興味深かったです。

油絵が時折飾られていても、前半は「商業デザイン」という趣が強かったのですが、
晩年の「スラヴ叙事詩」は、画家人生の集大成という感じで凄かった。
実物がなくパネルと映像だけだったのが残念…。

しかし、最後、未完の作品(しかもテーマは重く暗い)で
展覧会が終わっちゃうのはどうなのかと…。
流れ的には仕方ないけれど、もうちょっと展示方法などに工夫が欲しかった。
だって、最後の絵を見た後、暗く神妙な気持ちで会場を後にしたもの…。

あと、アンケートが大型のタブレットで設置されていたのが目をひきました。
少し触っただけで、全画面のインターフェースをちゃんと見ずに帰ってきてしまったのを
ちょっと後悔。
子供もポチポチとタップしてたので使いやすい設計にはなっていたのだろうけれど、
いかんせん、台が高すぎて、モニターの真ん中あたりにある「次へ」ボタンが押せずに、
手が届かない子供は途中で離脱。
アンケートが5画面もあったので、最後まで回答するのを親が待ちきれずに
手を引っ張られて行く子供も…。
あれは、「最後まで回答した人」だけを集計していたら、回収率は悪いだろうな~。
離脱した際の情報や、どこで離脱したかのログも取ってるといいのだけどね…。

ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展 / 六本木ヒルズ 森タワー52階  期間:5月19日(日)まで
http://www.ntv.co.jp/mucha/

 

【混雑状況の報告】
混むだろうなと思いつつも、開場と同時に駆け込む根性はなく、朝10時40分頃に到着(10時開場)。
入り口ではもうすでに入場制限が始まっていましたが、それほど待たされずに入れました。

が…入ったとたん、列がまったく進まず…!!!
早々に列から離脱し、見やすいところから順に見て回りました。

午後13時半頃に会場を出ましたが、その時には入り口は朝よりも混雑してました。
朝一に行くのが無理なら、いっそのこと夕方遅めに行った方が良いかもしれません。