株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

Bootleg(ブートレグ)


Shot of a Shot / Kuba Bożanowski

2013年2月17日に配信されたオリコンのニュース
顧客満足度につながる新たな試み 「録音・撮影OKライブ」の是非
このニュースを読んで、著作権に過度に縛られすぎない良い試みだと感じた。
動画や静止画を簡単にアップロード、ダウンロードできてしまう現在のネット環境で、いたちごっこのように監視・削除をするよりもプロモーションとして活用してしまう。そして、プロモーションとは露出しないと成り立たないものだけど、それを顧客を使って顧客を満足させるという手法に感心してしまった。

ただ、この記事に書かれているアイドルグループは最近売り出した新人であるので、プロモーショになっているとも言える。
同じくこの記事にあるBOOM BOOM SATELLITESは世界的に名が知られているユニットだけど、評判は上々だしライブのチケット売り上げも延びているらしい。しかし“昨年暮れに行ったミニツアーで全曲撮影OKを打ち出した”と書かれていたので他を検索してみると「オーディエンス写真撮影OK」ということらしいので、写真はいいけど動画や録音はNGなのかな?

これとは別にそうもいかないのは、塩化ビニール盤時代からある「Bootleg(海賊版)」を数多く出されているミュージシャン、アーティスト。
「ブートレグ」をWikiで見てみると、その対策として興味深いことが書かれていた。大抵のアーティストが対策として未発表音源を公式に発売しているけど、Grateful Deadは“観客のライヴ音源の無償テープ交換を認め”ていたらしいのだ。(“そのため、音源の個人的売買は、一切認めていない”とも書かれている)そして、その姿勢は現在でも貫かれている…
Grateful Dead(グレイトフル・デッド)の合法ライヴ音源の話題
グレイトフル・デッドのミッキー・ハートが2時間を超える音源集を無料DL配信中
あと、「合法ライブ音源の話題」の中に書かれているが、アーティスト側がダウンロードを許可しているサイト「Live Music Archive」(知らないアーティストばかりだが…)がある。これは、あらゆる音源を一般公開することでブートレグ業者に商売させないという対策なのだろうか。(すみませんがGrateful Deadについてはほとんど知識はありません…)

そして、これも顧客満足度につながる一つの方法であるのだろう。もちろん、公式音源として(有料で)販売ししてくれるのも嬉しい。過去に海賊版を購入し、後に同じ音源がCDとして販売されたこともあるが、音質は格段に良くなるので問題はない。先走って海賊版を購入したほうに問題があるのだ(笑)
こんなことを書いていたら、昔、西新宿界隈のコレクターズ(ブートレグの別名)レコード・CD・ビデオ店で頻繁に物色していた頃を思い出してしまった…。

何枚かブートレグが混ざっている、最近増えてないCDラックの中味
(嗜好はやっぱり偏ってしまうのです…)