2010年4月の最終公演から3年の建て替え工事を経て4月2日に新しい歌舞伎座が開場します。
とても喜ばしいニュースですが
もしも工事がこのタイミングでなかったらと思うと複雑な気持ちになります。
工事が始まる直前の12月、 大歌舞伎のチケットを予約しようとしたことがありました。
18代目中村勘三郎さんの歌舞伎は前々から、私の『死ぬ前に見たいものリスト』のかなり上位にあり
いつかそのうちと思っていたのですが
あるとき、ふと「今、観に行きたい!」と思ってすぐに予約することにしました。
ただ、少し遅かったようで空席はお高い1等席(20,000円)と2等席(15,000円)のみ。
悩んだ末に「また今度」にしてしまいました。
そして、次に思い立った頃にはすでに工事が始まっていました。
勘三郎さんの訃報を聞いたときは本当に驚きました。
そしてあとから深い後悔がやってきました。
あのとき観ていたら・・・
長年、いつかそのうちと思っていたものを
あのタイミングで思い出したのは虫の報せだったのかもしれません。
これからは何かを思い立ったら迷わずその報せに従ってみようと思います。