はじめまして!
マックグラフィックアーツ(以下MGA)でインフォメーションアーキテクトをしております宮内です。
インフォメーションアーキテクトって、そもそもどんな仕事をやってんの?………的な話はおいおいするとして、今回は弊社で2年近く続けている『読書会』についてご紹介します。
勉強会に「なんとなく参加してる」問題を考える
MGAでは、社内のスキルアップや様々な知見・考え方を共有する目的で、以下のような様々な勉強会が毎週開催されています。
- 発表会……スタッフが最近携わった案件を題材にその成果物ができるまでのプロセスを話したり、最近気になっている技術や手法について発表する会
- 読書会
- Hello! Web Designing……雑誌「Web Designing」を題材に、その号で気になった特集や記事を取り上げたり、雑誌では取り上げられてない事例やトピックを共有する
- HCDワークショップ……元々は宮内が受講していた産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」の内容を、社内向けに共有するためにスタート。現在は、HCDやUX、IAに関連した本を取り上げ、その書籍で
紹介された手法をワークショップ形式で試しながら実践していく
読書会も、こういった勉強会の1つなのですが、元々は主にコーディング関連の手法について宮内がプレゼンする形式の「勉強会」でした。
ただ、このプレゼン形式の勉強会には2つ大きな問題がありました。
- 基本的には一方的にプレゼンテーションするだけなので、特に自分で手を動かさず「なんとなく参加している」が少なからずいる
- あくまでプレゼンする人が主導して進めるので、参加者が気になった点や考えたことを共有することが後回しになってしまう
要は、参加する側が、自分の頭で考え、実際に手を動かしながら実践するような勉強会にすることがなかなか難しかったのです。(プレゼンする側の技量の問題でもあるのですが………)
また、どうしてもプレゼンする側の準備に時間が掛かってしまうため、特に繁忙期にはなかなか開催されないという問題もありました。
そこで、それまでの勉強会を止め、新たに始めたのが「読書会」です。
「MGAなりの」読書会
社内での「読書会」は、決して珍しいものではないと思いますが、MGAでは以下のような内容で進めています。
- 毎回、参加者が気になっているテーマとそれに関連する本を提案してもらい、その中から課題本を決定する
- 毎週決められた章まで各自読んできて、途中気になった箇所や重要だと思った箇所、疑問に感じた点があれば本に付箋を貼っておいてもらう
- 読書会で、各自付箋に貼って書いてきたことを共有してもらい、その章の内容をより深いレベルで理解する
ご存じの方がどれだけいらっしゃるか分からないのですが、以前NHKでやっていた「BSマンガ夜話」的な感じだと思ってもらうとイメージしやすいかなと思います。
スタート当初は、章ごとに担当者を決め、各自レジュメを用意してもらいそれを発表してもらうという形式で進めていたのですが、
- レジュメの用意が間に合わず、その週の読書会が延期になることが希に起きた
- レジュメが用意されることを良いことに、あまり本を読まずに参加する人が希にいた
- レジュメの用意を重く感じたのか、徐々に参加者が減っていた…
できればレジュメの作成はいずれ復活させたいなと思っているのですが、今は前述のような流れで進行してます。
また、「参加者が気になっているテーマとそれに関連する本」を扱っていることもあり、過去取り上げた本を列挙すると分かっていただけるかと思うのですが、だいぶ多岐に渡るテーマを取り上げています。(若干迷走気味の時期もありますが)
- デザインイング・ウェブナビゲーション
- デザイン思考が世界を変える
- フェイスブックインパクト
- アイデアの作り方
- ノンデザイナーズデザインブック
- 誰のためのデザイン?
- メディア化する企業はなぜ強いのか
- マーケティングを学ぶ
- マンガで分かるWebマーケティング
- 入門ウェブ解析論
- コーポレートアイデンティティ戦略
- エモーショナルデザイン
- ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング
レジュメの用意が必要ない→参加のハードルが低い、自分たちが興味関心のあるテーマの本を取り上げる、そしてプレゼン形式ではなくお互いにアイデアを出し合うブレストのような進行、………によりそれまでの勉強会に比べ、比較
もし、社内で何かしらの勉強会を開催したい、…けどどのように進行したら良いのか分からないし、どれだけの人が興味を持って参加してくれるか分からない、…といった方がいらっしゃったら、まずはこのような読書会形式で進
今後、このブログで、実際の読書会の様子も紹介できればと思ってますのでお楽しみにー。