株式会社マックグラフィックアーツ

MGAスタッフブログ - マックグラフィックアーツスタッフの不定期ブログ

体験を伝えるって大変!

無駄にかわいらしく撮ってみましたよ。

無駄にかわいらしく(?)撮ってみましたよ。

こんにちは、ディレクターの橘田です。

MGAでは週に1度、「読書会」があります。
仕事に直接関係あるもの、将来的に関係しそうなものなど、
自分ひとりではちょっと手にとりにくい本を課題図書にして
毎週読み進めて意見交換する、勉強会です。
(先日、宮内からもご紹介してますね)

2月いっぱいまで、
ユーザーエクスペリエンスのためのストーリーテリングという本を読んでいました。

”ストーリーテリングとは物語や出来事を言葉や音声、イメージなどを使って伝えるための技法で、古来から文化や教訓の伝達などいろいろな場面で用いられています。
(中略)
本書では、ユーザーの利用シーンやインサイト、そしてデザインのアイデアを伝えるための方法として、ストーリーテリングを紹介します。”
(見返しの説明より一部引用)

タイトルだけ見ると、カタカナだらけでなんじゃらほい、という感じですが、
「ストーリーテリング」は新しい技術・手段ではなく、
打ち合わせや文書での説明、雑談からプレゼンまで、普段からやっていることの延長だったりします。

きちんと理論立てて改めて勉強することで、
相手の話を聞く、考えを整理して相手に伝える、といった、基本の「き」を見直す機会になりました。

 

さて。
このあいだ、ものすごく不思議で物理的に怖くて、でもおもしろい夢をみたのです。
自分のいるところは、『仕組みはなんとなくわかるけど現実的でなさすぎる』場所。
ちょっとインタラクションデザインのような要素もありました。

ひさしぶりに見たおもしろい夢に興奮した私は、
このおもしろさを伝えたい!と、さっそく家族に説明をし始めたのですが
自分の頭の中にある荒唐無稽な世界がまったく伝えられず…。

もどかしい気持ちを抑えつつ、
現実にあるサイズ感の伝わるものや、方向性が似た状況などを、あれこれと説明しました。
結構がんばった結果、
「なんとなくだけど、おもしろいのかもね」
という言葉まで、ようやくたどり着くことができました…。

話をしながら、本書のことを思い出し、
未知の体験(物語)を人に伝えるのは本当に難しいなあ、と改めて痛感。

 

仕事がら、企画書を書く機会もありますが、斬新な企画ほど、ユーザーにとっては未知の体験。
それを実施させていただくクライアント様にも、もちろん未知の体験。
企画内容や意図を伝えるには、言葉、イメージなどを駆使して、
自分ごとに感じていただけるような説明が肝心です…。

夢はたいてい理不尽な世界であることが多いので、
その不思議さやおもしろさを伝えるのは、ちょっとした訓練になるかも?
(まあ、そんなおもしろい夢、めったに見れないんですけど!)